今日の予算委員会はいわゆる「公聴会」。学者や実務家、ビジネス界の方々など、各般で活躍されている方々に国会においでいただいて、来年度予算案や、当面の国政の課題などについて意見を述べていただいて、我々議員側からもそれらの「公述人」の方々に質問をして、参考意見として聞かせていただく、というものです。
私もこの公聴会の中で、公述人の方々に対して質問をさせていただきました。(写真)
公述人の方々からは、予算案に対する意見のほか、今問題となっている格差問題について、特に多くの意見が述べられました。
今この格差の問題については、大きな課題となってきている中であるにもかかわらず、今の政府・与党側は格差の存在をなかなか認めようとしません。
そのような中で、公述人のひとり島田晴雄慶応大学教授からは、「現在の政府はニートやフリーターをはじめ、社会のなかで大変な状況になっている人たちについての調査をしっかりやっていない。そのような格差についての現状認識すらしっかりしない中で再チャレンジ政策が考えられるのか」という趣旨の発言がありました。
また、連合副事務局長の逢見直人氏からは「格差は拡大しているし、また格差があると国民の皆さんが思っているということ自体が問題」と指摘しました。
これらどちらも、大変示唆に富む指摘です。政府・与党が格差の存在をなかなか認めようとしない中、島田先生がおっしゃっていることは、そもそも今の政府・与党は格差があるか否かの事実調査すらできていないということをあらわしており、また逢見氏が述べていることは、格差が実際に存在するかどうかということのみならず、格差が存在すると国民の皆さんが思っていること自体が問題であるということを指摘しているからです。
いずれにしても、両氏とも、政府が格差の問題に真正面から取り組むことの重要性を指摘しておられました。有意義な議論だったと思います。
コメント
コメント一覧 (3件)
ニートやフリーターの存在の原因が雇用にあるとするならば、要因の一つは「高学歴文系」の供給過剰に有ると思うのです。
景気が回復しようとも需要側(企業)の要求と異なる供給を続けたら、代替品需要にも限界があるでしょう。
勉学そのものを否定する気はありませんし、同一価値労働同一賃金にも賛成しますが、では大卒が高卒や中卒と同一賃金を受け容れられますか?
技術立国日本において、有る程度使える見込みのある理系と同じ評価で位置から育てなくてはいけない文系を同一賃金で採用するメリットはリスクより大きいんでしょうか?
理系だから○○と思っている訳では無く、文系は△△とも思っていませんが、スーパーの店長が英文学専攻大卒である必然性は無いでしょうねぇ
確かに与党は格差が生じている事を認めていませんね。
その部分に関して野党では、裏づけがしっかりしている調査を行ってから、その点についても突っ込みをいれていただきたいと思います。
税金については、今後上がる以外に無いわけですから、収入も上がらなければ格差は益々広がっていくと思います。
年収に比例して税率を上げろとは言いません。
頑張って年収を上げている人はそれなりの苦労をしているからだと思いますから。
税金は比較的安易で確実に国の収入を上げる方法ですので、そこに手を出す前にあらゆる収入・支出に対して議論を行っていただきたいです。
先生コメントありがとうございました。しかし、小沢代表は全く信用できません。
今日は2月22日。竹島の日ですね。マスコミもほとんど扱わず、政府も積極的に動かない。どうなっているのでしょうかこの国は・・・