今日の予算委員会は、昨日のブログにも書いたように、冒頭から大荒れ。
与党は今日の夕刻審議を打ち切って採決する構え。それに対して我々野党はもっと時間をかけて議論するべきとの考え。現時点での審議時間は、例年に比べてもぐっと少ないからです。
ところが、その点についての両党の理解が整わないまま、今日の朝、与党側は勝手に予算委員会をスタートさせました。そこで我々は抗議をしながらも、審議に参加。私も緊迫した雰囲気の中、馬淵澄夫さんに続いて質疑に立ち、「政治とカネ」の問題について質しました。(写真)
今日採決するか否かについてまったく両党の理解の揃わないまま、午後の審議も強行に進められ、ついに夕刻、与党側は我々の反対を押し切って、怒号が飛び交い、騒然とした中で来年度予算案を強行採決。
予算案は国の基本政策です。ですから、通常は十分与野党で審議を尽くしてから採決するもの。これが強行採決されたのは18年ぶり。18年前のリクルート国会の時以来という異常ケース。
予算委員会で予算案が強行採決されたあと、与党は衆議院本会議も今日の夜に強行に開催して、力ずくで今夜中に本会議で予算案を通過させたい考えのようです。
今、午後10時前。与党がどの段階で強行に本会議を開催してくるのか、こないのか。与野党担当者間のぎりぎりの調整が続いている段階です。ですから、全衆議院議員は国会周辺で待機中です。
今日のことはまさに与党側の「数のおごり」のあらわれ。確かに与党は数の上では、国会の圧倒的多数派です。しかし今回のようなケースがこれからも行われるとすると、与党側はいつでも好きなときに、好きな案件だけ審議を行い、好きなときに審議を打ち切り、多数決で採決し、逆に都合の悪い法案は永遠に国会には出さずにぎりつぶす、ということができる、ということになります。
今日の国会での動きに対して、世論がどう反応するのか、大変気になります。もし世論が、「大したことないじゃないか」というものであったとしたら、おそらく今後の国会は、(ただでさえ多数決の原理ですべて決まってしまうのですが)より数の論理ですべてが決まってしまう、冷たいものになってしまうと思います。
さて、どのような様子になっていくのでしょうか。
コメント
コメント一覧 (4件)
夏休みの間遊び呆けていた子供が、休みの終りに
「宿題の量が多過ぎる!」
と泣いてると言う意味ですか?
こんにちは!政治ブログアンテナは毎日読んでいます。たまには何も私たちの生活に関係ないこととか書いてるのは与党が多いですね『数のおごり』その通りだと思います。なぜ納得いくまで審議しないのか??与党に対して腹立たしく感じるのは私だけではないと思うのですが‥自民の西本氏のブログには、野党は邪魔をしている!と書いておられるが、とんでもない!数の力があるから、そんなことばが出てくるのでしょう。自民党のブログ読んでも、私たち国民の生活を真剣に考えている人はあまり見受けられない。無党派の心を動かす政策に期待してます
もう、数で勝ってるという点だけで調子に乗りまくってるんでしょうね、与党は。
法案出して、内輪だけ納得させれば採決したも同然ですし…
なぜ、もっと議論が必要なのか、という事を国民に伝える事で世論を味方につけるしか無いのが今の野党のつらいところですね。
国会での議論とは地味なものです。なかなかその詳しいところまで国民の皆さんに伝わることはありません。その制約の中で、いかに国民の皆さんに、「なるほど民主党が言っていることもその通りだな」と思ってもらえるようにしていくか、そこが重要なところです。しかしそれをどうやっていくのか、まだ私には答えが見つかりません。