今日、衆議院テロ・イラク特別委員会において、守屋前防衛省事務次官に対する証人喚問が行われました。
守屋氏が業者から受けてきた接待の状況などについて質疑は続きましたが、真相解明、というには時間も足りず、遠かったのではないかと思います。
質疑の中で、「この業者から接待を受けたときに政治家と同席したことはありますか」との問いに対して、守屋氏からは「あります」との答え。「防衛庁長官、大臣経験者はいたか」との問いに対して、「ありました」との答え。政治とのつながりも示唆されました。
ただし、私はこの問題は、守屋氏の固有の問題として見るべきではないと思います。これまでもかつての防衛庁、防衛施設庁は、いろいろな防衛関係の調達に関して、業者との癒着の問題が明らかになり世上を騒がせることが多々ありました。
防衛に関する調達品は、国防という観点から秘匿性が高く情報公開になじまないとされてきたことや、一般競争入札ではなく特定の業者との随意契約によるところが多かったことなどがその要因とされています。
防衛という分野の特殊性はありますが、それでも国民の税金のムダ遣いに終わらないよう、抜本的な行政風土の改革、そして調達の仕組みや人事の仕組みも含めた改革が必要なのではないかと思うのです。今日の議論が今日だけに終わらず、そのような大きな仕組みの見直しに、今度こそつながることを期待したいと思います。
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