今日は吉野ヶ里町にある、自衛隊目達原駐屯地の創立53周年記念式典が行われました。
その中で、国会議員を含む来賓などからの挨拶では、当然のことながらテロ特措法の問題が言及されます。多くの自衛隊関係者の方々からも、「何とかここは給油の継続を」との要望が寄せられます。
私からは、挨拶の中で、「日本が世界の平和、国際貢献に役割を果たしていかなければならないことは当然です。しかし、その活動を行うに当たっては、日本がどのような貢献を行っていて、それがどのように世界の役に立っているのか、日本の国民はもとより、世界の国々からしっかり理解され、確認され、そしてきちんと評価されるような環境をしっかり作るべきだと思います」と述べました。
これまでのテロ特措法に基づく給油活動についてはどうでしょうか。これまで数年間にわたって行われている活動ですが、日本から提供された油がどこに使われていたのか、今になって防衛省が米国に確認しなければならない状況です。すなわち、日本からの油はもらいっぱなし。どこの何のために使われていたのか、今までしっかり確認もされていなかったということです。
しかも、やっと今回、米国が日本側からの要請を受けて、日本から給油された油がイラク戦争に転用されていないかを含めて使途を確認したわけですが、その結果は「最終的にはよくわからない」というもの。
現場で任務に当たる自衛隊員の方々は、インド洋において危険に直面しながら、しかも過酷な状況のもとで必死に給油活動に従事してこられました。その現場の皆さんの大変な苦しみに、応えるだけの「国際貢献」の実態は備わっていると言えるのでしょうか。
コメント