山口2区の補欠選挙から一夜明けた今日。与党側は、30日に暫定税率を復活させる再議決を行う方針をより明らかにしました。同時に、福田総理は、道路特定財源の一般財源化を閣議決定する方針を示唆しました。
本当に一般財源化は行われるのか??
私が気になるのは、自民党の道路族の議員が、最近口をそろえるようにして一般財源化に反対しない考えを示していること、そしてそれにあえて付け加えるようにして「しかし必要な道路予算は確保する」としていることです。
自民党の道路族は、一般財源化しても、結局道路予算については例年と同じ額を確保できればそれでよいと、「名を捨てて実をとる」という戦略なのではないかとすら思えてきます。
そもそも、日本の予算は前年踏襲の上、前年からどれだけ増やすか減らすかという議論で作られていく、いわゆる「増分主義(インクリメンタリズム)」によって積み上げられていきます。すなわち、政治的な意思決定のもとに、社会のニーズに変化に応じて大胆に分野ごとの予算配分を変えていく仕組みとはなっていません。
政府・与党議員はそれをよく知っています。ですから、道路特定財源制度が仮になくなっても、しょせん各分野の予算額は大幅には変わらないから、結局道路予算も例年通り守られる、そういう考えではないかと思うのです。
それが、発言として「一般財源化に反対はしないけど、必要な道路予算は確保する」という言葉になっているのではないでしょうか。その真意が何なのか、しっかり確認していく必要があります。
コメント
コメント一覧 (2件)
教えてください ガソリンは来月から3月までの値段に戻るんですか? 結局たった一ヶ月だけで終わるんですか? こうなることを大串さんは想定されてましたか?
ガソリン税とうとう可決しましたが、一般財源化すると首相は言われていますが、必要な道路は造ると言い訳が信用できません、相変わらず道路族の言いなりになるのではないでしょうか,各自治体の要求があるといってもガソリン税蔵出し税でなくガソリンスタンドの販売に税をかけて地方税に切り替えて一般財源化できませんか、地方は道路だけが必要ではありません。医療介護少子化対策などいろいろ必要に応じて使うようにすれば住民に見えます。税金は透明性があり生活者重視の行政であれば不満はありません。財政のプロであられる大串先生一般財源化して地方に税源移譲すると言う考えはどうでしょうか。ひも付き補助金は要りません。政治を変えていただくことを期待します、