有明海で漁業を営む方々の努力で、今日10回目の有明海・不知火海フォーラムが開催されました。私もそこでご挨拶させていただきました。(写真)
諫早湾干拓事業による潮受け堤防がしめきられて11年。今私たちの前にある活動目標は、潮受け堤防の中長期開門調査の実現です。
有明海のもともとの潮の流れを、中長期開門によって取り戻すことで、有明海を真に再生したい。それが思いです。しかし農水省は、開門の結果、潮受け堤防が有明海の環境悪化の原因であったことが明らかになることをおそれているためか、絶対に首を縦に振りません。
なぜ中長期開門が出来ないのか。農水省はいろいろな理屈を述べ立てます。それに対して私たちはじっくり腰を据えてひとつひとつの論点をつぶしてきました。その結果、今農水省がたったひとつ述べている開門できない理由、それは「開門調査によって有明海に予期せぬ被害が生じるかもしれないのでできません。」そういうことです。
「予期せぬ被害とは何か」と問うと、「予期せぬ被害とは予期せぬ被害であって言えません」と、まるで禅問答のような答えが返ってきます。少なくとも「なぜ予期せぬ被害があると思われるのか」ということについては答えなければならないと思いますが、その答えは「・・・・・・」返ってきません。
要するにいろいろ理屈をつけて開門したくないというだけです。これが行政なのか、霞ヶ関の仕事なのか。かつで自分で働いていた場所とは言え、大変悲しい思いです。
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政権交代に向けて佐賀でも幹部クラスとのミニ集会をもっと行ってもらいたい、対話がしたいと言う人多いんじゃないですか?