諫早湾干拓事業について、潮受け堤防の撤去、開門を求めた佐賀地裁への提訴に対して、今朝判決が出されました。
仲間の皆さんと一緒に緊張して私も傍聴。裁判長による言い渡し聞きました。
結果は、諫早湾干拓事業潮受け堤防の閉め切りと、漁業被害との因果関係を相当程度あると認め、潮受け堤防を開門せよとの命令が下されました。
これまでの長い長い漁業者の皆さん、弁護団の皆さんの苦労が報われる画期的な判決に、一同、「頑張ってきてよかった」と手を取り合って喜びました。
特に判決の中で、裁判所は、「被告(国)が中・長期開門調査を実施して上記因果関係の立証に有益な観測結果及びこれに基づく知見を得ることに協力しないことは、もはや立証妨害と同視できると言っても過言ではなく、訴訟上の信義則に反するものといわざるを得ない。」とまで述べており、これを受けての農水省の対応が見守られます。
農水省は控訴する方針をほのめかしているようですが、もしそうなれば、中長期開門調査を行わないことが「立証妨害」とまで判示されたこの重みに対して、これを覆すだけの強い「開門しない理由」が新たにあるのかが、厳しく問われます。今のところ、農水省がよって立つ開門しない理由はつきつめていくと「開門すると予測できない被害があるかもしれない」ということのみであり、本当に農水省はきちんとした理屈を述べられるのでしょうか。
この戦いの中であらためて思います。国というのは本当に強大です。莫大な物量、人的エネルギーを惜しみなく投下して(それらは私たちの税金でまかなわれているのですが)、自分たちが行ったことが間違いでなかったということを、主張してきます。そうしている間にも、有明海で生活をする漁業者の皆さんの貴重な人生はうばわれていきます。
この戦い、何としても勝ちたい。そう改めて思いました。
コメント
コメント一覧 (2件)
凌雲会なんですね…
お元気出すか!島原の松坂です。
ほんとに良かったです。
6/27大串先生登場。
6/30写真を転載させてもらいました!