「予算折衝」 これは往々にしてギリギリの交渉になります。お互いが自分の求めるところをギリギリまで主張して、その結果を受けて、いずれかの程度のところで「落とし所」が決まります。
予算折衝ですから、一方は100を求め、もう一方では10でなければならないと言う。その間の折衝なので、結果はいずれかの間になる。結果としてどちらも100%満足ではないけれどそこに落ち着く。その時に大切なのは、お互いい十分主張するところを主張しあったという「出し切り感」です。
そのためには、お互いがその途上で感情的にぶつかり合うことも必要です。不快な思いをすることも必要です。整然と進むことばかりではありません。時には「なんでそんな出来の悪い交渉をしているのか」と批判されることもあります。
しかしそんなギリギリのところを乗り越えていかないと、お互いの「出し切り感」は出来てませんし、お互い言うことを言い切った上でしか納得のいく結論は出ません。
今財務省と各省との間で、折衝をしていることがいくつかあります。今晩もそのひとつの担当の政務官とじっくり話し合いがながらお互いの思うところをぶつけ合いました。
このような過程の中で、国民の皆さんにも受け入れてもらえるものが出来て欲しいと念じながら、ギリギリの折衝は進みます。