「選挙制度が政党のあり方をつくるんだ」 以前に、私の友人のブラジル人の政治学者が私に言った言葉です。
選挙制度によって、その国が二大政党制になるのか、多数党の分立体制になるのか・・・が決まってくるというのです。
今の日本はこの言葉の正しさを裏付けているように思います。
新しい党の誕生が続いています。「たちあがれ日本」に続いて、地方首長の皆さんによる新党設立も表明されました。
これらの新党においては、例えば今度の参議院選挙の場合、選挙区での当選ももちろん狙えますが、加えて全国比例も政党支持率が一定程度高ければ議席の獲得がありえます。
衆議院選挙でもそうです。小選挙区での議席に加えて、比例代表区において政党の支持率によってはいくつかの議席を狙えるということがあります。
このようなことから、二大政党にはならなくても、いわゆる「第三極」としていくつかの議席をとれる可能性があり、二大政党の間で「第三極」としての立場を占めれば、一定の政治的影響力も行使できる・・・・そのような狙いがあるのでしょう。
比例代表制度が存在する日本の選挙制度がこのようなことを可能としていると言えます。
選挙制度の中で、まさに日本の政党のあり方が動いています。