事業仕分け。予算担当官庁である財務省も、自省の事業については仕分けを受けます。今日は、財務省所管の独立行政法人、「日本万博博覧会記念機構」についての仕分けを受ける側として参加してきました。
この機構、万博跡地を公園として管理している組織です。国・大阪府が53対47という比率で出資しています。
「まず隗より始めよ」 足元から税金の無駄遣いを一掃すべしという菅大臣の指示のもと、私たちとしては独立行政法人の存続にはこだわらないという立場で臨みました。
しかし議論が進むにつれて不思議な雰囲気に。仕分けをする側からの質問を聞いていると、仮にこの独立行政法人を廃止した場合、万博跡地(国と地方が、出資比率(53:47)に応じて所有しています)を、大阪府に無償で渡せないかとの主張のようです。
これに対して、国民の貴重な財産たる国有財産をあずかる私たちの立場からは、53/100にあたる資産は国の「財産」であるから、理屈なしに大阪府に対して無償で渡すというは不適当ですということを、しっかり申し上げざるを得ません。
「国民の貴重な財産ですから!」という主張を、仕分けされる私の側が言っているというのは、何となく不思議な感じだな、と思いながら、今日の仕分けは、無事終わりました。