昨日のブログで、中国の「政治」の民主化の必要性を書きました。今日は中国の経済の「民主化」について一言書きたいと思います。
中国の経済の民主化、すなわちそれは、通常の資本主義のルール、市場メカニズムに沿った経済運営が行われることと言い換えてもよいと思います。
今世界経済の中で、さながら各国中央銀行による金利の引き下げ競争あるいは各国による為替の減価競争が続いているように見えます。
その原因を考えてみると、もちろんそこには欧米の経済が極めて弱いという根本問題はあると思います。しかしもうひとつ、中国という巨大経済が、資本主義のルールにのっとった経済運営が行われていない、市場メカニズムがいかされていないという現実があるのではないか。すなわち、「為替」という、国の経済のベースとなる分野において、固定相場制に近い運用がなされているという、民主的な経済運営とは程遠い実態があるということが、最大の要因ではないかとも思います。
このことが、私が思う、中国経済の「民主化」が必要な最大の理由です。その意味で、世界経済は大きな曲がり角を迎えているのかもしれません。