地元で国政報告などを行って、皆さんの前でお話しをするときに、政府・与党として取り組んでいることのうまく行き具合がよくわかります。
政府において、あるいは国会においてうまくいっているときには地元でもしゃべりやすいし、そうでないときはその逆。当然の理です。
最近、地元で「しゃべりづらいな」と感じながら、それはなぜだろうと考えています。最近おぼろげながらにその理由が見えてきているのは、今の民主党は、この国をどの方向に持っていこうとしているのかという、大きな方向性を、明確に言いきれていないのではないかということ。
例えば、私たちは昨夏の衆議院選挙で「国民の生活が第一」と訴えました。その意味は「税金の無駄づかいを無くして、その分を生活重視にまわしていく」という決意だったと思いますし、それを行うために「徹底的に政治主導だ」という覚悟だったと思います。
私は、上に「 」書きしたような内容は、今でも民主党が国を導く上での大きな方向性の内容だと思っていますし、そうあるべきだと思っています。
もちろん、当面は急速に悪化する経済状況に対応するために、補正予算を含む経済対策をしっかり打ち出していくという、足もとの状況対応に全力を尽くすということでいいのだと思います。しかしそれに加えて、この国を導く大きな方向性も、同時にもっとしっかり打ち出していくべきだと思います。
私が担当する政策調査会も、このような、国を導く大きな方向性を打ち出すことに、重い責任を負っていると言えるでしょう。議論と問題意識を共有していきたいと思います。