東京証券取引所と大阪証券取引所の経営統合。民間企業たる両取引所の、企業としての高度な経営判断の結果ではありますが、前向きな動きと受け止めたいと思います。
近年の日本の金融市場。バブル期を含む一時期はまさに「飛ぶ鳥を落とす勢い」であったのが、日本全体の経済がデフレ、低成長で元気を回復できないできた中、世界の中において、いやアジアの中においてすら相対的な地盤沈下が長く指摘されてきています。
世界の証券取引所を見渡すと、各国で生き残りをかけて、経営統合や提携の輪を広げ、世界大の激しい競争が目の前にあります。そんな中で、合意された今回の経営統合です。
一方、今回の経営統合は、日本の金融の世界に向けての積極的進出の動きの一過程と受け止めるべきだと思います。世界の中の競争は、激烈です。