「説明不足」 政治の世界で、よく言われる言葉です。特に、私たち民主党政権においては、これまでどのような思いで、どのような政策を行ってきたか、マニフェストの中で何が達成できていて、何が達成できていないのか、それはなぜか、などなど。このような点について、有権者の皆さんからは常に「もっとしっかり国民に説明を」と厳しい指摘を受けます。
今、社会保障と税の一体改革という大きな課題を前に、これについても「なぜ今社会保障と税の一体改革が必要なのか、なぜこれ以上先送りできない課題なのか、どのような社会保障強化策が盛り込まれているのか、国会議員定数削減・国家公務員総人件費削減をまずはじめにどのようにして行っていくのか」などといった重要な点について、さらに国民の皆さんへの説明が必要だと強く指摘されています。
この点は、私たち内閣においても、痛いほどよくわかっています。ですから、岡田副総理にしても、とにかく国民の皆さんにしっかりメッセージを伝えることが決定的に重要と、私たちへの強い指示を下しています。
野田総理も、上記のようなポイントについて、自ら率先して、自らの言葉で語っていこうという決意です。「将来の子どもたちにツケをまわしてはいけない」という私たちの思いを、しっかり伝えていくために、総理自身が、テレビに出演し、報道陣の取材を受け、記者会見を行い、発信していく機会が増えてきています。
「伝える努力」 事の成否はこれにかかっているとすら言えます。