日銀総裁、副総裁の国会同意人事について、今日の「次の内閣」閣議で、我が党としての考え方をとりまとめました。黒田総裁候補については、白川総裁の残り任期にかかる部分については賛成、その後の五年間の全任期については、今後さらに国会に来てもらって十分に所見を聴取した上で態度決定する。岩田副総裁案については反対、中曽副総裁案については賛成とする方向です。私もそうですが、我が党としても、デフレからの脱却を実現するために果断な金融緩和を行っていくことは賛成です。しかしデフレ脱却を金融緩和「だけ」で実現する、実現できるという考え方については異論もあり、併せて日本の経済全体を成長力のある構造とするための「構造改革」が伴うべきだという考えです。そのような考えに立ち、非常にセンシティブな今回の同意人事案及びそれに対する対応ということになります。大胆な金融緩和は必要です。しかしそれに頼りすぎると財政規律を損なうのではないかという、逆の懸念・反応を金融市場から受けかねません。その意味で非常に微妙なバランスを図る、今回の態度決定です。
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