株式市場をはじめとした金融市場は少々の安定を取り戻してはいますが、まだ緊張感含み。
特に、今月28、29日の日銀政策決定会合で追加金融緩和策が打ち出されるのではないか、そうだとするとどのようなものか、そんな思いからみんな固唾を飲んで見守っている状況ではないでしょうか。
先日、黒田総裁が「ヘリコプターマネー」方式の金融緩和は行わない旨の発言をしたことが伝わっただけで(実際には通例通りの発言を繰り返したものに過ぎませんでしたが)、為替が円高に急に振れました。
ヘリコプターマネーなどという、ありえない手法に関する発言ですらこんなに市場に敏感な影響を与えること自体、私は懸念をおぼえます。
このことからもわかるように、日銀政策決定会合で日銀が打てる手はかなり限られてきています。アベノミクスの限界がここにも見てとれるわけです。