今日は、午前中、昨年の合併で新佐賀市が誕生したことを受けて、新佐賀市誕生記念式典が開催され、これに出席。
その後、同じく佐賀市で開催されていた視覚障害者福祉大会に参加してご挨拶。その後小城市内での障害者団体の会合に参加してご挨拶。
午後は、川副町の志賀神社で門前市が開催されていたので、これに足を運んで皆さんにご挨拶をしながら、テントの下で皆さんとともにお昼ご飯をいただきました。
その後佐賀市内で挨拶回りを行ったあと、夕刻は神埼町で農業者の方々と、今の農業のあり方について意見交換(写真)。
夜は、大和町で開催された、本田耕一郎佐賀市議の市政報告会に参加させていただいて、私からは、国会における状況等をご報告。
さて、今日の、神埼市の農家の方々との集いですが、19年度から始まる新しい農業政策、いわゆる「品目横断的経営安定対策」について、それが導入されたときににどのような農業になっていくのか、本当にやりがいのある農業ができるような世の中になっていくのか、心配する声がたくさん聞かれました。
WTOなどをめぐる厳しい国際環境のもと、集約化した農業経営のもとで国際競争力のある農業を作り出していくという考え方自体は私も賛成です。そのために、出来るだけ規模を大きくして経営効率を高めた農業の担い手を育成していく方向性も理解できます。
私にとって大きく問題だと思われるのはその導入のあり方です。政府の方針では19年度からこの新農政スタートすることになっていますが、あと実質的には1年を切る中で、まだこの新農政については詳細部分について決まっていない点も残っている、あるいは地元の農家の方々に十分な周知徹底がなされていない、などの重大な問題があります。
十分な情報が与えられず、また細かい部分はまだ決まっていないと言われ、それでも農家の方々は実質的には1年ほどのうちに、担い手農家となっていくのか、集落営農を行っていくのかという、極めて重要な判断を行っていかなければならないし、またそのための移行準備にも取り掛かっていかなければなりません。
これはあまにも拙速すぎるし、また水利権や圃場整備にかかるこれまでの経緯や権利関係が、複雑に入り組んでいる農業の現状にかんがみれば、あまりにも農業の現状から遊離している机上の空論に近いと言わざるを得ません。
私の親戚も多くが農業で生計を立てています。その生産の実態を見ていると、このまま新農政が19年度から開始すれば、「それならもう作らないほうがいいや」と耕作をやめる人たちがたくさん出てくるのではないかと危惧されます。
一度そうなってしまってからではとりかえしがつきません。そのような中、私自身としても今日のような会合をたくさん地元で開いて、情報の周知を図っていっているつもりですし、また国政の場においても農林水産省との間で、農業の実態を十分伝えつつ、実現可能な導入となるよう、政策誘導を行っていかなければならないと思います。
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