今年のノーベル平和賞は、アル・ゴア前米国副大統領と、国連の一組織である「気候変動に関する政府間パネル」におくられることになりました。昨今の地球規模での温暖化を含む、環境問題に対する取り組みが評価されたものです。
アル・ゴア氏による映画、そして書籍にもなった「不都合な真実」は世界的な注目を集め、国際的な規模での環境問題への感心を高めることに大きく貢献したと思います。北極、南極の両極における氷の融解が早まっている問題や、あるいは日本におけるこの夏の高温などを振り返ってみても、地球温暖化が眼前に迫る問題であることが色濃く示されています。
そのような中で今回の受賞はタイムリーなものだったと思います。ただ、私が常々から主張していることでありますが、地球環境問題を進展させるには、米国をその先頭ランナーとしてしっかり走らせる必要があると思います。何と言っても世界の温暖化ガス排出源としては米国を抜きには語れない一方、米国が環境問題で世界を引っ張っていくとう現状になっているかというと、残念ながらそうではありません。
今回の受賞に、米国が地球環境問題においてリードしていかなければならない、というメッセージもこめられていることを期待したいと思います。
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