先週、私としては非常に気になる出来事がありました。
世界の名門自動車ブランド、英国のジャガー、ランドローバーを、インドの自動車会社、タタ自動車が買収したという出来事です。
タタ自動車は、今年1月、1台28万円という超低価格車を世に送り出して注目を集めました。インドの産業界の技術力がそこまであがってきていることを示したのです。
そのタタ自動車が、不振にあえぐ高級英国自動車ブランドを買収したというこの事実。世界の経済界の地殻変動が象徴的に表されています。しかも、かつて大英帝国を宗主国としてあおいだ、インドの企業によって。
日本の将来の成長の可能性はどこにあるのか、という議論がよくなされます。今、日本の自動車産業を中心とするモノ作り産業は好調と言われていて、トヨタなどは世界にでもトップレベルの収益を上げています。しかし、このような自動車や家電といった、いわゆる一般的になった消費財の生産(そしてその輸出)にいつまでも日本は頼っていていいのか、私は若干のちゅうちょがあります。サービス産業も含め、さらに違った分野での成長の可能性を探っていくべきではないか・・・・
タタ自動車による買収劇がさらにこの思いを強くさせました。
コメント
コメント一覧 (1件)
何かと話題の多いタタ財閥。
日本にも投資をするみたいですね。
中国よりもインドの方が怖い存在でしょうか。