このところ急騰している原油価格。ついに1バレル140ドルに近づく勢いとなっています。佐賀でのガソリン販売価格も1リットル170円を超えているところもあります。
最近の原油価格急上昇の勢いを見ていると、現在の原油価格が取引実勢のみならず、多分に投機マネーの影響を受けていることがよくわかります。
世界のマネー市場の参加者は、市場こそが万能であり、市場による評価を絶対視する傾向があります。
私も可能な限り政府による規制よりも市場の自由な活動にまかせるべきだという考えです。しかし今の原油市場の価格形成は明らかに異常。
問題は、世界の金融市場を含め、いわゆる「市場」というものの中で、それが完全ではないことがわかっているにもかかわらず、大きく間違わないにする仕組みも見つかっていないという事実です。
政府は失敗を犯します。しかし市場も万能ではない。このはざまをどのようにつないでいくか。おおげさなようですが、人類はこの問いに対して、答えを見つけられるか否かは明らかではないにせよ、トライしていかなければなりません。
コメント