先の国会で、私は農水委員会において、コメ政策の行方について、特に減反政策をどうするべきかという観点から質疑を行いました。
コメ政策について、減反政策を行うのか、行わないのか、政府の態度がはっきりしないと思ったからです。
現在の減反政策の下では、減反は一応行われていますが、実質的には地域によって大きく偏りがあり、佐賀県のようにきっちり行っているところと、行われていない県との乖離が極めて大きくなっています。
もともと減反政策というのは、コメの需要に対して供給(生産)が過剰になっている現状を受けて、これを全国のコメ生産者の均等な負担で均衡させられるように行っているものです。
ですから、これを行うなら100%全国でしっかり行わなければならないし、行わないのであれば全く行わずコメ価格・生産は市場が決めること、としなければなりません。
ところが今の政策は全くどっちつかずです。私はこの点を懸念して「今年の作付けでの減反の実施はどうなる見込みか」と何度となく、国会で尋ねましたが、農水省からは「今調査中です」との答えが返ってきただけでした。
先般やっと農水省は今年の減反実施率を発表しました。結果は「7割」。やはり今年も極めて中途半端なコメ政策に終始しそうです。
コメは戦略物資。しかし今の政策はそのようにはなっていません。
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