米国原子力潜水艦の放射能漏れ事件は深刻です。
なぜこれが深刻か。もちろん原潜において放射能漏れの可能性がある、というその事実そのものが、極めて重大な問題です。
それに加えて、今回の場合は、外務省が、米国から8月1日に一報を受けておきながら、それをただちに関係自治体、当局などに連絡し公表するなどの措置をとらなかったこと、情報を内部に抱え込んでいたことも、大変大きな問題です。
なぜ、このようなことが起きたのでしょうか。「微量」の漏れだから公表する必要はないという判断だったようですが、もしそうだとすると、原子力・核の問題についての外務省の感覚が問題とされなければなりません。
また報道だけではよくわかりませんが、米国が事実関係を把握してから、日本当局に対して即座に報告してきたか、あるいは米国の事実関係の把握自体が遅かったのではないか、という点も厳しく調べられなければならないと思います。「他国のことだから・・・」というわけにはいかない、重大な問題です。
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