民主党国会対策委員長の山岡氏によると、今与党の方から臨時国会を9月24日から開催したいという申し出があるそうです。臨時国会を開催する理由として、与党があげているのが、①補正予算(景気対策)、②アフガニスタンの米軍に対する給油法案、③消費者庁、という三点だそうです。
現下の経済情勢を考えれば、①の補正予算、景気対策を早急に議論するべきという主張はその通りです。しかし、このように言いながら、与党としては、国会冒頭で補正予算を提出しただけで、これを審議せず、即座に衆議院を解散する構えのようです。その場合には補正予算の審議は後回しにされてしまいます。
山岡氏も述べていましたが、私たち民主党としては、景気対策が重要であることから、これが国会で議論されるのであれば、速やかに審議に応じ、必要とあれば、党首会談も行ってもよいということを与党に伝えています。しかし依然として与党としては、補正予算は後回しにして、解散を先にしたいようです。
米国証券リーマン・ブラザーズの破綻で、世界経済をめぐる状況は混迷しています。日本経済も大変厳しいまま。そのような中で、自民党総裁選挙後の「瞬間最大風速的」な支持率の上昇が冷めないうちに、補正予算を後回しにしてまで、解散を先にするというのは、私には納得がいきません。
国政の優先順位付けは、あくまでも党内の選挙戦略ではなく、国民の生活が第一なのではないでしょうか。
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