「官製経済」 いかに現下の経済危機対応であっても、そうなることは避けなければならないというのが私の思いです。
しかし、今のところ、国民の血税を使って何でもかんでもとはいいませんが、かなりのことが行われています。
産活法の改正で、一般企業にも政府から出資できることになりました。私としては大反対なのですが、民主党も賛成して、この改正は成立。
これを受けて、ぞくぞくと「世界に冠たる」日本の大手電機メーカーが、政府からの資本注入を受けることに関心を示しています。
しかも経営改革などについての条件は緩い。米国でも自動車産業への政府支援の議論が続いていますが、支援と引き換えにどのような経営改革を行うのか、ギリギリの詰めが行われていること、そしてその成り行きを世論もじっと見つめていることとは対象的に見えます。
それに加えて、前にも書きましたが、与党側では、株式の買い取り、価格下支えを可能とする新機構設立の議員立法作業が進んでいます。政府が市場で株式を買う。以前はETFを買うというふれこみでしたが、ETFだけではない方向になりつつあります。
「官製経済」の足音がどんどん大きくなってきているような・・・・・大変危惧されます。
(写真は、ロックウッド・スミス・ニュージーランド国会議長との面談の際のものです。ニュージーランドもこれまで、官製経済と市場経済、国有化と民営化との間を大きく揺れ動いた経験を持つ国。今日のエントリーは、スミス議長との面談を通じて、胸に去来した思いです)


コメント
コメント一覧 (3件)
>私としては大反対なのですが、民主党も賛成して、この改正は成立。
なるほど、大串氏は黒いものを見て「黒」と言っても小沢氏が「白だ」と言えば白で従う人だったんですね。
*「官製経済」…今の麻生さんの「大盤振る舞い」に財政破綻を危惧してはいますが、大串さんの心配はもっと他にあるのですか?無知ゆえ教えて下さい。
*次に、4/4の「春のつどい」で「消えた年金」「第三者委員会でも×」で途方に暮れて相談されたおじさんへ長妻さんが解決策を持たず、苦し紛れに「交代すれば…」との回答に、ショックを受け幻滅した私です(><)
つどい終了後、客席のおじさんへ話を詳しく聞くなど対応して下さったのでしょうか?どうぞ国民1人から大切に♪
*最後に、「世襲候補の同一選挙区からの立候補制限」は大串さんは賛成ですか?
私は、「世襲議員」や「親子や夫婦等の家族議員」が増加する危険性が高いと見ていますので、大反対です。
同一選挙区では現役議員⇒世襲議員は1席で済みますが、同一選挙区以外で家族議員が立候補可ならば現役議員+家族議員+….は2席以上となり、同時期に議員として存在の可能性がありますし、お金もノウハウも無い一般庶民から議員になる可能性は益々減ることになると思いますので。
更に、被選挙権の制限や職業選択の自由の制限にも繋がりますし、投票する側も選択肢を減らされるわけですから、そこも問題でしょう。
本来は、私たち国民一人一人が、世襲議員に投票しなければいいのですから、投票する側がしっかりしなくては…。それを個人の権利を制限してまで世襲議員を排除しようとするのは、本末転倒だと思います。
世襲議員はもちろん良いなんて思いませんが、制限するともっと大変なようでぞっとしました。
すみません。文字が2つ消えていました。
誤:「交代すれば…」との回答 ⇒正:「政権交代すれば…」との回答
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確かに、現実としては「政権交代」することで、いろいろと変更して行けるのですけども…政権交代という言葉だけでなく、交代後の対応の案などの話を期待していたので…。