先日からこのブログで書いている「事業仕分け」 私は農林水産省予算の担当として取り組んでいます。「事業仕分け」の生みの親、「構想日本」の皆さんからは、「特に、農林水産省予算は頑張ってくださいよ」とハッパをかけられています。
何千とある農水省の予算事業のうち、いくつかこちら側で見て、「これはおかしいな?」と思われる事業についての、税金のつかい方について、農水省からヒアリングを重ねています。今のところはかなり多くの数の事業を、広く薄くヒアリングしているので、一事業あたりにかける時間は長くはありませんが、そんなヒアリングの中でさえ、??と思われる事業が多々見られます。
例えば、各地域で電子農地地図を作る取り組み。有意な取り組みに見えます。しかし昨年予算額8億円以上に対して、2000万円しかつかわれていません。それでも今年10億円の予算がついている!どうやってつかい切るのだろう?
予算額約12億円のある事業。事業の目的は、「農業生産額増加のために各地域が行う様々な取り組みに対して助成」とあります。「具体的にはどのような活動を行えば助成を受けられればいいのですか?」と問うと、「何でもいいのです。その地域なりのものを考えてもらえば」との答え。農林水産省の予算ですから、農業生産が伸びる方向につかうのは当たり前。「何でもいいからおカネで支援します」というのは、政府がやることとしてはこれまた??しかも、昨年の対象地域はたった8件。つまりこの地域だけ「つかみ金」をもらったということにならないのだろうか?
FAO(世界食糧機関)に日本の人材を派遣する事業。数千万円の予算額で、確認してみると現在5人の人間が派遣されているとのこと。「人件費も含めてこの予算で足りるんですか?」と問うと、「この人材派遣は何十年も前からやっていて、その頃からの予算のつかい残しがたまっているのです。そこからもつかっています」と平然とした答弁。これまた一種の「埋蔵金」?派遣されている人材はことごとく農水省の役人。実はいろいろな国際機関に人を派遣する予算を獲得して、それを各省の「指定席ポスト」的に使っているケースは多々あります。しかも「過去のつかい残し」まであったとは、私も知りませんでした。
そんなこんなで、更に検討、確認を進めていきますが、やはり「事業仕分け」は有効です。細かく見ていけば、隠れたところに、税金のムダづかいはいっぱいあります。



コメント
コメント一覧 (1件)
鳩山由紀夫氏の24日の記者会見、見ましたか?
党役員があんな発言していて大串氏は恥ずかしくないですか?