今日は、去年の8月に引き続き、農業に関する「公開討論会」が開催されました。昨日と同様、公開討論会は有難い機会です。
民主党の戸別所得補償制度についての質問が多く出されます。これはいつものことですが、今日は、それに加えて「日米自由貿易協定(FTA)を締結」と民主党のマニフェストに書いてあることについて、「農産物の自由化がされると日本の農業が壊滅するのではないか」という質問が出されました。
これについては、自由貿易協定を議論する際には、例外取扱い項目を定めるのが通例であり、主要農産物は日本にとって極めて重要なので、例外扱いという方向でやっていくのです、その旨言葉足らずであったので、マニフェストを手直しする方向で明らかに説明していきます、という旨を説明しました。
自由貿易協定を結ぶということをとらまえて、「それでは農産物の自由化も『必ず』行われる」と決めつけて、農家の方々の不安感を煽るやり方は、私はいかがなものかと思います。
今の与党政府は、オーストラリアとの自由貿易交渉を既に開始しています。その時にも農業団体の皆さんからかなりの反発がありました。オーストラリアとの自由貿易協定の議論がなぜ可能か、それは農産物の自由化については例外扱いをするという方針で臨んでいるからだと思います。
同じような固い方針で日米間でも臨むわけです。民主党の方針だけ取りざたされて不安を煽られるべき問題ではないと思います。この点を今後もしっかり訴えていきたいと思います。
コメント
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そう、このように説明して明白にし、不安をなくさせていけばいいのです。
ただ、一般的にマニフェストに書かれた文字しか政策の中身を窺い知る事ができないのが現実であり、誰にでも読めばわかるように書いていなかったり、指摘を受けてから慌てて否定や修正・追加をする行為は、不親切であり不信感を生み増長させるものですし、心象もよくないと私は感じます。
やはり、説明不足であるとか「まずい」と思ったことがあるのなら、質問が上がるより先に率先して話すことが筋ではないでしょうか?
話は「FTAの締結」のことだけですか?
国民にリスクを負わせる可能性のある政策や理念ならば、自ら知らしめるようにお願いしたいものですが、いかがでしょうか?