「補正予算の執行停止」 これに対して、地方公共団体の方々を中心に心配する声が聞かれます。
確かに、補正予算の中で、「これはいかにもおかしい」という内容のものは、凍結し、見直していきたいと考えていますが、それがどれくらいの規模になるものか。
選挙前に「事業仕分け」などの取り組みを通じて、見直しを考えていた内容は、そんなに網羅的に執行停止、とするというようなものではありませんでした。
いくつかの個別具体的な事業で明らかに不適切なもの見直していこうという方向であったと思いますので、地方公共団体において、それぞれの補正予算などに既に組み込まれているようなもので、執行停止が大きな混乱を呼ぶようなものまで停止していくことにはならないのではないかと思います。
ただ、私の私見を述べれば、複数年にわたって支出することを想定した「基金方式」の予算が、今回の補正予算には多くあり、5兆円規模にのぼりますが、これをきっちり分析すれば、来年度、あるいはそれ以降の年度に実質的な支出が想定されるような部分については、今年度補正予算に組み込む必要はないのでは、と思います。来年度、あるいはそれ以降に実質的な支出が想定される部分の見直しであれば、地方公共団体などにおいて混乱をひきおこすことはありません。
このような観点も含めて、早急に補正予算の見直しは行っていきたいと思います。

