「一体何割くらい削減、見直しをすればよいのか。」
今回、補正予算の見直しの作業を行う中で、同僚政務官らからよく言われます。
確かに、各省の補正予算を、何割、あるいは何千億円、といった具体的な形で見直すべしという目標を、行政刷新会議なりから示達するというやり方もあるのかもしれません。
しかし、私はそのようなやり方はあまり適切ではないと思います。なぜなら、そのようなやり方はまさに自民党時代の「シーリング中心」の予算編成だからです。
予算編成の大きな方向性を示すこと。これは政治の意思としてしっかりあらわして、指示を降ろしていかなければなりません。それに加えて、確かに、各省庁ごとに一律に見直し率みたいなものを決めれば、作業は簡単にはなるかもしれません。しかし、その一律の見直し率は、各局、各課、各係に、例えば「一律3割見直して出してきなさい」といった形の指示として降りていくことは、これまでの実情から見ても明らかです。そうなると、何が本当に必要な予算で、何が本当に見直せるのか、というギリギリの努力が行われなくなってしまいます。
作業としては困難ではあっても、ひとつひとつの予算項目を新しい眼で見直す。これが求められていると思います。