中国経済の規模が、日本経済の規模を超えるのは、今年か、来年か。
そのようなことが報道の見出しに踊りますが、これは時間の問題と言えます。中国経済がこれまでの間、周知のような極めて高い経済成長率で伸びてきているのですから。
しかし、一方私たちにとってより問題なのは、「中国に抜かれる」という事実ではなくて、この間、日本においては極めて低いレベルの経済成長しか達成していないということです。
これまでと同じようなことをやっていては、日本経済の将来見通しは、極めて厳しいものとの認識に立ちながら、これからの経済政策を考えていく必要があります。
私も政治の世界で、この危機感を訴えて入るのものの、政治の世界全体で、危機感の共有が十分ではないような気がして、もどかしい限りです。「経済大国日本」 この言葉に、漫然とあぐらをかいている余裕は、今の日本にはありません。