今日開催された行政刷新会議において、今回退任した京セラの稲盛和夫氏にかわって、同和ホールディングス会長の吉川廣和氏が新議員に就任しました。
吉川氏は、同和鉱業という、一時期は業況不良のため大変な負債を抱えた会社を、大胆な事業改革で立て直した実績を持ちます。
そのやり方はまさに「壁を壊す」もの。これは長い間会社にしみついてきた負の慣行を断ち切っていくということのみならず、まず第一に会社の中の壁を物理的に取り除いていくことから始まりました。
壁を取り払って大部屋スタイル。そんな突拍子もないスタイルの中から、既存の考えに凝り固まった発想から脱皮し、大胆な事業改革を推し進める強力な取り組みが進んで行きました。
この改革の大胆さ、発想の豊かさは菅大臣も絶賛。「まさに財務省も『壁を壊す』ところから始めたらどうか!」菅大臣の叱咤が聞こえてきます。
財務省のみならず、政府全体の中で、省庁縦割り、組織の利害という「壁」、あるいは前例踏襲スタイルという「壁」などを、どう打ち壊していけるか、それが私たち政務に問われています。