中期財政フレームの素案づくりが進んでいます。
しかし、この作業を進めれば進めるほど、いろんな数字上の分析を行えば行うほど、現在の日本が置かれている財政状況の厳しさが明らかになります。そのような実態を眼前にしながらの中期財政フレームづくりです。
そして、またこの作業は参議院選マニフェストづくりに連動します。その上では、私たちの役割として、日本の財政の厳しい状況を十分踏まえた上で議論が進むよう、努める必要があります。
ただ、「国の借金が多い」ということは抽象的には理解できても、それがいつ、どのような悪影響を日本経済に、そして私たちの生活に生じさせるのかということについては、すぐには具体的にはわかりません。往々にしてこのようなことは、ギリシャの例にもあるように、国の経済が破たん状態になってはじめてみんなが理解するというケースがこれまで多かったのも、各国での事実です。
しかし、そこまで事態が悪化するまで手をこまねいているわけにはいきません。最悪の状況を迎える前に、財政の立て直しの方向を確固たるものとしなければなりません。
財政の厳しい状況を広く国民の皆さんに知ってもらう。このことが大変重要です。