菅改造内閣における副大臣、政務官人事も固まり、今日、1年強にわたる、財務大臣政務官としての任務を無事終えることができました。
民主党政権で初の予算編成。しかも予算要求の見直し作業、補正予算の組み直し作業、さらには事業仕分けで税金の無駄遣いを徹底的に見直して、マニフェスト政策を作っていくという困難な作業でした。しかも税収は9兆円減というすさまじさの中。
無事予算編成を終えたあとは、菅新財務大臣のもとで、予算案などの国会審議。年度内成立に向けて、予算委員会に張り付きで取り組みました。
春から夏にかけては、中期財政フレーム、財政運営戦略など、中期的な財政の健全化の柱づくりに取り組み、菅財務大臣とともに「財政健全化法案」を超党派で模索するなどといったこともありました。
そして来年度予算編成に向けて、概算要求組替え基準の策定。「一律削減で財務省主導だ」などと、やや誤解にも基づく主張もありましたが、自民党時代の「薄切りスライス」型シーリングとは全く異なる組替え基準を作り、しかも、それは官僚主導では全くなく、私たち政務の方から「こういうものを作るべし」と方針を示した上で作られた、まさに政治主導のたまものでした。
夏に入って、ひと段落ついたかな思っていたころに、円高、経済対策に追われました。まさに退任直前に、6年半振りの為替介入を断行し、一定の効果を生み出すことができたことは、手前味噌にはなりますが、政治的な決断を行った成果だと思っています。
1年間の思い出は尽きることがありません。機会があれば、政権交代後、民主党としての初めての予算編成に携わってきた者として、その経過を本にでもまとめたいような気持ちにもかられます。
これからは、党の方での仕事になると思います。いずれにしても国の政策作りにはどっぷり関与していくことになると思いますが、引き続き皆さんのご支援を得ながら頑張っていきたいと思います。
この1年間の政務官としての私の活動を支えてくださった多くの皆さまに心から感謝申し上げたいと思います。