今回、私が事務局長を務めることになった、「税と社会保障の抜本改革調査会」の仕事は大変重いものだと思っています。
来週水曜日には第一回のキックオフ会合を開催しようと、藤井裕久会長らと役員選考、議題の検討などの準備を進めています。
おそらくスタートしてしばらくは、これまでの民主党での社会保障政策の検討のあり方、また政府での社会保障制度全体の改革の足取りなどを確認するセッションを行っていかなければならないと思います。
難しいのは、それら事実確認のセッションを踏まえた上でのとりまとめの段階。年内には、民主党としての社会保障制度改革の全体像とそれをどのように財政的に持続可能なものにしていくかという課題について、おそらく何がしかの方向性を出していかなければならないと思います。しかし何せ課題が、持続可能な、みんなが安心できる社会保障制度の全体像、そしてそれを支える財政のあり方という、極めて大風呂敷なものですから、とりまとめも相当苦労するのではないかと思います。
また、今回検討する民主党としての考え方は、今後超党派での議論を進めていく上でのたたき台にもなっていくでしょう。私は、国民全員が安心できる社会保障制度を作り上げていくには、与野党を超えた超党派での議論と合意が絶対に必要だと思っています。また今回の国会での代表質問でも、公明党の井上義久議員から、社会保障制度についての与野党協議会設置の提案などもありました。
これらの政治的な流れを受けつつ、今回の作業が、超党派での議論につながっていってくれればと思います。