日韓未来構想2010セミナーという会合が、福岡で開催され、参加してきました。
日韓の若手政治家が年二回、交互に日本、韓国で集まって、日韓の未来構想について熱い議論を交わすという会です。私は今回が初めての参加。
現在のアジアの政治情勢を端的に表していて、台頭する中国について、日韓でどう向き合うかということに、相当部分の時間を使って議論しました。その他、議論したのは、もちろん拉致問題を含めた北朝鮮問題。
経済問題では、自由貿易や経済改革が取り上げられましたが、何とも複雑な気持ちになったのは、この面では今や日本の方が、韓国に対して「どうなんですか?」とアドバイスを求める立場にあること。
例えば、自由貿易については二国間自由貿易協定を積極的に進める韓国に対して、私たちの方から、「国内農業との両立はどうやってはかっていっているのか」という問いが投げかけられます。経済改革では、韓国側から「韓国は97年の韓国経済危機までは何でも『日本モデル』を参考にして経済運営してきたけれど、経済危機を経験し、これはいかんと、より大胆に経済改革を進めるようになった結果、今日ある程度うまくいくようになったんです」なんて言われてしまう始末。
これが現実です。この現実をどう乗り越えていくか。政治家ひとりひとりに突きつけられています。いい刺激を受けたセミナーでした。

