いよいよ明日から、横浜においてAPEC首脳会議が開催されます。アジア太平洋地域21カ国・地域の首脳が一堂に会しての会合ですから、開催国の政府として緊張感があります。
オバマ大統領をはじめとして続々と各国首脳が到着します。
APEC首脳会議に向けて、開催国であることから議長役を務める菅総理の責任も重いものがあります。菅総理も相当意欲的に、今回の会合における成果をリードしていけるように取り組む思いです。
ただ、国際会議というのは、一回の会議ですぐに「ヒット!」と言えるような成果が出るというのも難しいもの。開催国の議長ともなれば、何とか成果を出していきたいと思うのは当然とは思いますが、私は現実的な結果をしっかり出していけるようにという手堅い姿勢が望ましいと思っています。
利害関係の全く違う各国が集って議論するわけですから、一回一回の会議を地道に積み上げて、少しずつではあっても成果を積み上げていくのが正しい態度だと思います。
私も、これまで何年も国際金融関係の国際会議に参加してきましたが、一回の会議での進展は小さく見えてもても、そのような地道な努力を各国間で積み上げていくうちに、最終的に大きな変化につながっているということを、経験してきました。
積み重ねが大事です。