昨日に引き続き、宮城県の被災地をめぐりました。
今日は、仙台塩釜税関支署をはじめとした国の行政機関が入っている合同庁舎を訪問し、行政機関における被災の状況、およびその後の機能回復の状況などを視察しました。
さらに多賀城市の避難所など被災された皆さんのご様子を見舞いつつ、津波で壊滅的に家屋や自動車などが流された仙台市内の海辺の地区を視察しました。
震災からほぼ2カ月経った今でもその被害の状況は、想像を絶する感があります。しかし、地元の皆さんの話を聞くと、「この2カ月で、ずいぶん被災直後とは変わってきました」とのこと。未曾有の災害に対して、みんなで力を合わせて取り組んでこられた、その力強さを感じます。
このように立ち直りに向けての動きが見える半面、今後深刻な影響が見えてくる可能性のある分野もあります。たとえば、地域金融の世界。
今回の震災で、地域の金融機関は自ら被災し、また顧客の多くが被災しているというところが少なからずあります。現在は、震災直後の特例的な取扱の中です。どの金融機関がどれだけ打撃を受けているか、どのような債務者の皆さんがどのような苦境にあられるのか、これらは今後具体的な対応を要する問題として浮かび上がってくることは必定です。
今月中には、再度被災地に赴き、このような点についても、現地確認をしたいと思っています。