今回担うことになった、国家戦略担当としての政務官の仕事は、まさに政治側が官側に対してイニシアティブをとるべき立場に立つという意味で、責任を強く感じます。
前回の政務三役入りは、財務大臣政務官としてでした。財務省というひとつの省庁を背負う立場での仕事でしたから、かなり組織的に規律だった仕事が主な内容でした。
他方、今回の国家戦略担当の仕事は、ひとつの省庁を背負うのではなく、政府全体の各省の上に立ち、省庁横断的に司令塔としての役割を果たさなければなりません。
この「省庁横断的」という働きぶりは、実は、霞が関官庁が不得手とするところ。やはり縦割り行政の弊害は否めません。
そのような意味で、国家戦略担当としての仕事は、官僚任せだけでは進まない、政治の総合的判断が強く求められる領域です。
国家戦略担当として、今後の喫緊の課題であるところの、第三次補正予算に向けての作業はもとより、円高・デフレ経済対策、来年度予算編成、社会保障と税の一体改革など、政治側で工程管理も含めてしっかり舵取りをしなければならないと痛感します。
縦割りに慣れた霞が関だけに任せっきりにしておくと、どこか政治的に重要なポイントで「ポテンヒット」的なミスすら起こりかねないのではないかと危惧しています。そういった意味で、責任を強く感じます。