国家戦略担当大臣。民主党政権になってそのポジションは新しく作られました。総理のもとで、国家全体の大きな戦略を高い視点から描き、縦割りの弊害に陥りがちな霞が関官庁を統率していく・・・・そういう発想に基づいていたと思います。
歴代の国家戦略担当大臣によって、実際の役割は変遷を遂げてきたと思います。
初代は菅副総理兼国家戦略大臣。副総理職との兼務でしたから、政権交代直後の鳩山政権において、マニフェスト政策の実現という難しい過程で、政府全体の政策の総合調整役でした。
その後、第二代は仙谷国家戦略大臣。行政刷新大臣との兼務で、仙谷さんらしいリーダーシップを発揮していました。
第三代は荒井国家戦略大臣。菅総理のもとで、「ポリシーユニット」として、総理を支える知恵袋としての役割を求められました。
そして、第四代は玄葉国家戦略大臣兼党政策調査会長。党の政策調査会長職との兼務でしたから、党・政府全体の政策を策定し総合調整するという重責でした。
さて、今般第五代の古川国家戦略大臣。そのもとで私は大臣政務官を務めます。古川氏は、初代の菅国家戦略担当大臣のもとでの国家戦略副大臣。国家戦略室のもともとの成り立ちや経緯、そしてその長所短所を、ある意味最もよく知っているのは、古川氏ではないかと思います。
その古川氏のもとで、どのような役割を求められ、果たしていく国家戦略室となるのか。真の姿はこれから次第に明らかになっていきます。私もその中で全力で働いていきたいと思います。