SMAPの中国コンサートが注目を浴びました。大成功だったと報道され、中国政府としても、日本との関係改善を念頭において期待していたものだとも報道されました。
「外交」と言うと、領土問題、軍事・安全保障の問題、経済交渉など、かなりハードなものを想起しがちです。
しかし、私自身、在インドネシア大使館に勤務した時の経験などを踏まえると、国と国との関係を整えていくには、上記のようなハードな面での外交だけではなく、文化面での交流、あるいは人と人との交流など、よりソフトな面での交流も大変重要なものだと言えます。
ですから、SMAPが、今日の日中関係の下において、今回のコンサートを通じて果たした役割は決して小さくはないと思います。
ハードな面、ソフトな面などを含めて、多面的な「外交」ツールを駆使することが、現在の困難な国際情勢をわたっていくにおいては、極めて重要です。