欧州財政危機への対応策について、欧州首脳、ユーロ圏首脳による協議が大詰めで一定のまとまりを見せました。ギリシア問題をはじめとして、欧州全体の抱える問題を、今回の合意で乗り越えていけるかが注目されます。
欧州の状況への不安が、ひるがえって現在の円高をもたらしているとも言われています。先行きのリスクについて、大変懸念される状況です。
そんな中で、今日、日本銀行における政策決定会合が開催され、内閣府を代表して、私も出席してきました。そこで、現下の状況に対応するために、金融緩和策を強化する決定がなされました。
日本経済の長引くデフレの現状、円高の進行、そして欧州の状況や、さらには11月初めには米国の中央銀行において政策決定会合が行われるというタイミングも踏まえれば、時宜を得たものと評価されます。
他方で、円高の水準はそれでも戦後最高値を更新。まさに円高、デフレへの対応は待ったなしです。政府による円高総合対策とも連携して、さらに強力に進めていかなければなりません。