衆議院倫理選挙特別委員会、今日、いわゆる0増5減法案を、単独審議のまま強行採決。
私たちは与党が提案している0増5減法案にはふたつの問題点があると思っています。
まず第一に、もちろん私たちも一票の格差是正は国会の重い責任だと思っています。この点ははっきりさせておきたいと思います。しかし0増5減だけで、格差是正がなるかというと、そうはなりません。0増5減を行ったとしても、直近の人口調査では一票の格差が二倍を超えていて、また近く「違憲」と裁判所から指摘されるおそれがあります。すなわちそれだけでは足りないのです。
第二に、定数是正とともに定数削減の問題があります。昨年11月、安倍総理は当時の野田総理との間で、定数削減を今国会でやる、という約束をし、その結果衆議院解散となりました。しかし、安倍政権は0増5減だけ今国会で行って、定数削減はうやむやにして先送りを図ろうとしています。これは国民の前でなされた約束を破るものです。
以上二点から私たちは0増5減だけを行うことに反対しています。しかしながら、単独強行採決という与党のあり方。
高い支持率を背に、強引な姿がそこには見えます。