衆議院農林水産委員会で質問に立ちました。
論点のひとつは生産調整の見直し。どの程度の改革になるのか、昨日の農水省の発表のみならず、今日の林農水大臣の答弁を聞いても、結論としてはよく分かりませんでした。
大臣からは「中間報告だから詳細はこれから」との答弁。これに対しては、改革の先行きがはっきりしないことで、農家の皆さんに不安感を与えていること自体が問題だということを訴え、農家が対応できる政策を、順を追ってはっきりさせていくべきだと主張しました。
もうひとつの論点はコメの所得補償、固定払いを廃止していくことの問題点。これに代わって、今の農地水保全対策に似た、農地維持払い、というあらたな補助金を作るとのこと。
今日の質疑で大臣の答弁からはっきりしたのは、この新しい補助金は農家に直接渡るものではないこと。事実としては集落で行う共同作業への補助金。この共同作業を行える集落が本当に全国あまねくあるのか。今の農地水保全対策でさえ、高齢化の中でもうこれ以上実施は難しいという声も聞きます。それを無理に全国に広げようとすると、形を変えた「新たなバラマキ」とならないかという懸念があるし、これで本当に農業を継続していける政策体系を作っていけるのか大いに疑問。
また、最後に諫早湾干拓開門、これを取り上げました。もう開門期限は眼前。しかし対策工事は進んでいません。一方で大臣をはじめとする、政務レベルの働きかけの痕跡が全く見えないことが、苛立たしい限り。この点強く訴え、再度確実な開門を求めました。
来週以降も委員会質疑は続きます。明らかにしていかなければならない点は多々残っています。