麻生財務大臣が、今月20日前後には参議院における予算案審議も終結する見通しを述べたと報じられています。
政府側の担当大臣が、国会で決めるべき審議日程に言及するのは極めて異例。それだけ、多数を背景に与党側が国会運営に自信を深めていることの表れでしょう。
野党の存在意義を問われます。衆議院での予算審議を通じて、私自身も感じたことですが、一部の野党は本当に国会における野党の責任を果たしているのか疑問です。
安倍総理の「責任野党」という言葉にのせられて、与党に追随する動きが野党側に多過ぎないかいという懸念です。予算委員会質疑の中でも、野党側でありながら、与党質疑のような「持ち上げ質疑」が多く見られました。
もちろん何でも反対の野党であってはなりません。しかし国会における野党の責任とは、与党のあり方を批判的な精神をもってきちんとチェックすること。そうすることで、一方向にかたよらない、バランスのとれた国政運営ができていきます。
その責任を果たすのが本当の「責任野党」の意味だと私は思います。