今日、党農林水産部門会議において、日本養豚協会の皆さんから、養豚業界の現状と課題についてお話し頂き、意見交換を行いました。
先の衆議院農水委員会で、我が党の篠原孝議員が、一般的に「日本の農業は規模拡大を進めていけば国際競争力が強まる」と言われていることに対して、米麦のような土地利用型農業は別として、養豚を含めた畜産・酪農分野については、日本の農業は世界的にも有数の大規模農業を既に達成していることを、数字を示しながら明らかにしました。
今日のヒアリングでも、養豚協会の方々から、これまで規模拡大に向けて最大限の努力を行ってきており、今では平均的に言って、千頭をゆうに超える頭数の養豚農家が一般的であり、これ以上の規模拡大は容易ではないこと、そしてこれだけ規模拡大しても日本国内の豚肉自給率は53%であり、その維持・引き上げは厳しい課題であることなどが指摘されました。
「日本の農業は規模が小さいから国際競争力がないんだ」といった、ふわっとした思い込みではなく、事実と現場の声を踏まえた農政が大事です。さらに検証を深めていきたいと思います。