今回の大雨は、関東やその以北などを中心に、想像を絶するような深い傷跡と被害を残しています。
降雨が落ち着いた後においても、広い範囲での猛烈な降雨の結果、下流の地域においても広範なエリアにおいて土砂崩れ、河川の氾濫、堤防の決壊、浸水などが見られるなど、多くの人命にかかわる深刻な状況です。
河川のあり方などを含む公共事業を考える際、どれだけの降雨や災害状況を見込むのか、それぞれ事業において常に大きな論点となる事柄です。
100年に一度のレベルの災害に対応することを想定するのか、200年に一度と考えるのか……
人知を超えた領域にすら行きつくのかもしれない検討課題に、私たちは経験を踏まえ対処していかなければなりません。
今はまず、今回の災害での人命の救助、被災された方々へのケアに全力で取り組みつつ、その中から経験を得ていかなければなりません。