米国の中央銀行、FRBがついにゼロ金利政策に終止符を打ち、9年半ぶりに金利を引き上げました。
これまで長く続いてきた、日米欧、全先進国での超金融緩和政策に、大きな変化が生まれたわけです。私自身10月に訪米した際に、米国経済の強さを肌で感じ、年内の利上げを確信しました。
さて、ひるがえって日本はどうか。2年で2パーセントという物価上昇目標の達成には程遠く、日銀が言う達成の時期も、時間の経過とともに後ずれしています。
追加緩和は、と言われますが、政策的に追加的に取りうるものがあるのか疑問です。一方で、じゃあと言ってこの超金融緩和をいきなりやめると、国債市場への影響ははかりしれないでしょう。
引くにしても進むにしても、完全に手詰まりの状況に思われます。
米国が金融正常化に向けて大きな一歩を踏み出したことに比べ、今の日本の状況は、一国民として大変不安です。