公的年金の積立金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用実績について、2015年度の場合、4月から12月までは5千億円強の損失。今年1月に入ってからも株価は低下傾向であったので、2015年度通期の場合には、相当程度の損失を生んでいる可能性があります。
大事なことは、そのような情報を国民に適切に知らせること。透明性です。
ところが今日厚生労働省が発表したのは、2015年度の運用成績については、7月28日に発表するということ。この日程であれば、参院選がどのような日程で行われても、参院選後の公表となります。
過去の例を調べてみると、いずれも7月中のもっと早い時期に発表されています。したがって今年の場合は明らかに、参院選にマイナスにならないようにとの考慮のもと公表時期を遅らせたことがわかります。
このような姑息な政府の対応のひとつひとつが、年金への国民の信頼を低下させます。それが政府には分からないのでしょうか。