九州北部豪雨の被害復旧状況について視察に行ってきました。
特に今回は、JR連合、JR九州の皆さんらとともに、鉄道の被害の状況を中心に見てまわってきました。
発災直後に久大本線日田駅近くの花月川鉄橋が流されて鉄道が寸断されているところを視察しました。今回はそこに加えて、前回は近づきにくかった日田彦山線の被災場所も見ることができました。
日田彦山線は、朝倉、日田のあたりから、北上して東峰村など山あいの地域をつないでいる路線です。ところがまさにこの線が大きな被害を受けていて、60箇所以上、かなり広範囲に被害箇所が及んでいます。
線路の土盛り自体が流されている箇所、鉄路の橋は残ったけれど橋の上の線路は全て流されてしまった箇所、駅舎が土砂崩れで流されてしまった大行司駅……
特に大行司駅においては、大雨で運転を取りやめ乗客を避難させた列車がその後動くことができずにそのままの状態になっていました。
人口減少の中で地域の皆さんの大切な交通手段だった日田彦山線。1日の利用者数は100人台だったそうです。その復旧にはどんな作業がどれだけ必要となるのか、どれだけのコストがかかるのか、可能なのか、まだめどは立っていないそうです。
人口減少に喘ぐ地方の、公共交通のあり方を改めて考えさせられました。