厚労省の毎月勤労統計の不正調査問題で、局長級の政策統括官という立場にあった大西康之氏を、今朝、根本大臣は大臣官房付に事実上更迭する人事を発表しました。
理由は、賃金構造基本統計の不適切調査に関して、政府全体の一斉点検に対して適切に報告をしなかったので、その任にあらずという判断をした、ということです。しかし、私は、それが本当の理由だとは思いません。
本当の理由は、来週月曜日からの衆議院予算委員会での答弁者として大西氏が野党から呼ばれることをブロックする、ということでしょう。
来週月曜日に、長妻昭さん、そして私が質疑に立つ予定なのですが、ふたりとも大西氏を国会に呼ぼうとしていました。局長級ですから、彼は呼ばれれば国会に行かなければなりません。
今国会では、毎月勤労統計不正調査問題で、不正な調査をしていたことを昨年12月20日に大西氏らが根本大臣に報告した後、大臣がすばやく適切に対応したか、という点が問題となっていて、大臣の責任問題が追及されています。
その時の事情を最もよく知り、すなわち鍵を握るのが大西氏。その大西氏が国会に呼ばれれば、根本氏が12月20日以降いかにいいかげんな対応しかしていなかったかが明らかになる、それを避けるために、国会に呼ばれない立場に異動させることにした、といういことだと思います。
今回の毎月勤労統計の不正調査問題では、組織的な隠蔽があったのかということがひとつの焦点となっています。今、根本大臣以下が行なっていることは、組織的隠蔽そのもの。
来週月曜日の衆議院予算委員会で徹底的に真相を追及していかなければなりません。
私の質疑時間は、午後2時44分から1時間8分。NHKテレビ・ラジオで是非視聴下さい。