今日、衆議院予算委員会の集中審議。質疑に立ちました。引き続き統計不正問題。
昨日、追加調査の報告書を取りまとめた特別監察委員会の樋口委員長に出席してもらって議論を進めました。
私が最も確認したかったのは、昨日の報告書で「殊更に隠蔽の意図はなかった」と繰り返し評価されていることについて、本当にそうか?という点。
例えば、報告書では、2016年10月の統計手法変更のための総務省への申請の際、当時の厚労省室長らが、
「既に抽出調査をしていることを説明すれば、これまでの不適切な取扱いの説明にも窮することから、事実を正直に言い出せず、総務省の指摘どおりの(全数調査との)記載をしたとのことである」
とされています。これって素直に読めば、「隠した」ということなのではないでしょうか?「隠した」以外の何物でもないと私は思うのですが、答弁に立った樋口特別監察委員長は、「隠蔽の定義は色々あって……」から始まって、くどくどと述べ、最後には確たる理由も述べず「よって殊更に隠そうとの意図があるとまでは認められない」と、訳の分からない答弁を連発しました。
さらに、私が問い詰めると、最後に、「グレーな部分があって」と、付け加えました。つまり「シロと言っているわけではない」、ところがクロ(意図的に隠蔽した)とまでは言えない、ということ。
ということは、結局これだけ追加調査をしてきて、肝心なことは何にもはっきり分かっていないということではないか!
この報告書は全く報告になっていない、ということが改めて明らかになりました。
したがって、統計不正の闇は全く解明されないままです。しかし、与党は予算審議を打ち切って、明日にも強行に予算案を採決する構え。
政府与党が結託して、統計不正の闇を隠蔽しようとしています。